スィート10,銀婚式、金婚式等
結婚◯周年をお祝いする習慣。
家族と食事に行ったり、プレゼントしたり
パーティを開いたり、記念の旅行を贈られたり
その御祝いの仕方は人それぞれ。

私が小学生の頃、
祖父母の金婚式の時にも
近くの温泉旅館に親族が集まり
賑やかにお祝いしたのを憶えています。
ボニーとジョンのマラソン愛好会に入ってから
2回めのトレーニングの日がやってきました。
痛みはなくなっていたけれどやはり
踵の具合が気になったので
その旨を伝えて、後方に行き
超スローペース&最短コースをアレンジ
してもらい走りました。
芝生や落ち葉の多い地面ふかふか柔らかコース
だったので足への負担が少なくて助かりました。
何より日が長くなり始めていた時期、
仕事の後の時間を有意義に
過ごせていることがすごく気持ちよかったのです。
トレーニング後のストレッチ中に
翌月スイスで開催される100Kmマラソンの
話が聞こえてきました。
さすがマラソン愛好会
42.195kmでは足りずにウルトラマラソンに
参加するアイアンマンがこのメンバーの中に
いるんだ。
すごいなぁ!と興味津々に会話に入ってみました。
"Who will entry ?"
誰が走るの?
"Of course,Bonny &John!"
もちろんボニーとジョンさ!
"They will run to celebrate their 50th wedding anniversary."
結婚50周年の御祝いに二人で走るんだって。
"Seriously???"
えっホントに???
結婚◯◯周年の御祝いって食事や旅行に
でかけてゆっくり思い出にひたるものじゃ
ないの???
そんな御祝いをする人いままで
出会ったことも聴いたこともなかったので
それもありなんだと、気持ちが便乗し
世界が広がった気がしました。
背筋がピンと伸びスラリと背の高いボニー、
きっとドレスアップしてタキシードで決めたジョンに
エスコートされ素敵なレストランで
食事という御祝いの仕方も似合うだろうなと思いましたが、
結婚50周年記念に100Kmを二人で走りたいというボニーが、
私にはかなり魅力的に思えました。
好きなことを好きな人と一緒にやる!
を実現していたから。
http://marathons.ahotu.com/event/biel-running-days#photos
「二人の出会いは、混みあったバスの中。
ボニーが座っていた席の隣に僕が座ったことが
きっかけで今もこうして二人でいるんだ。
その時の彼女はすごく綺麗だったよ。
今はもっと美しい。」
ジョンは嬉しそうにボニーを見ながら
昨日のことのように二人の馴れ初め話を
聴かせてくれたのでした。
ボニーに初めて会った時になぜか
初めて会った気がしませんでした。
どことなく顔が祖母に似てたからでしょうか。
祖母がボニーと同じ年齢のころまだ現役で
農作業をしていました。
そんな元気な祖母でしたが、
私がマラソン愛好会でボニーに会った頃には
90歳を過ぎ、足を悪くして歩くことができずに
一日の殆どを家の中で過ごしていました。
次に帰国するまでに元気でいてくれるかな。
ずっと気にかかっていたので
余計ボニーに元気だった頃の祖母の姿を
重ねたのかもしれません。
ボニーとジョンが素敵で周りから愛されている
人たちだということは愛好会に入ったばかりの
私にもすぐにわかったのはこの日。
なんとそのスイスウルトラ100kmマラソンに
彼らが無事に完走するのを見守る為に伴走する。
その為だけに、この過酷なマラソンに参加する
メンバーが3人もいたのです。
自分たちができるサポートしてその記念すべき瞬間に
立ち会いたいただそれだけの気持ちで。
押し付けがましさがなく、当たり前のように
楽しげに話すサポートメンバー達。
他人の夢の実現をサポートする時って
こんなに幸せな顔するものなのだと
教えてくれたのは彼らでした。
彼らの温かい気持ちを受け止めて
結婚50周年記念に新たなチャレンジをする
70代現役ランナーボニーとジョン。
私もできることで応援したいなと思っていたら、
ちょうどウルトラマラソンへ行くための
チャリティーオークション飲み会が
近くのパブで開催されるというので
参加することにしました。
家にある不要品を持ち寄ってオークション。
何を持って行ってよいのか悩んだので
例えばどんなもの?
幹事のボブに聞いてみました。
・クリスマスプレゼントでもらったけど
サイズ合わないから倉庫に眠っているようなもの
・置き場所に困っているマグカップや買いすぎたキャンドル
・子供が大きくなって使わなくなった自転車
・使いふるしの入れ歯などと
「え? 入れ歯???」
ジョークを交えながら答えてくれたのでした。
家に帰り少ない荷物をひっくり返して探したり、
大家さんのヘザーに聞いてみたり
私ができる夢の応援を楽しんだのでした。
その後やはり踵を痛めて、病院にいき
ドクターからきっぱりと
「しばらくマラソンのトレーニングは休みなさい」
の言葉。
トレーニング参加は断念したけれど、
時折買い物帰りに走るメンバー達の姿が
目に入る度に、手をふって声をかけていました。
"TO THE WORLD"
翻訳者 嶋中 瑤子
結婚◯周年をお祝いする習慣。
家族と食事に行ったり、プレゼントしたり
パーティを開いたり、記念の旅行を贈られたり
その御祝いの仕方は人それぞれ。

私が小学生の頃、
祖父母の金婚式の時にも
近くの温泉旅館に親族が集まり
賑やかにお祝いしたのを憶えています。
ボニーとジョンのマラソン愛好会に入ってから
2回めのトレーニングの日がやってきました。
痛みはなくなっていたけれどやはり
踵の具合が気になったので
その旨を伝えて、後方に行き
超スローペース&最短コースをアレンジ
してもらい走りました。
芝生や落ち葉の多い地面ふかふか柔らかコース
だったので足への負担が少なくて助かりました。
何より日が長くなり始めていた時期、
仕事の後の時間を有意義に
過ごせていることがすごく気持ちよかったのです。
トレーニング後のストレッチ中に
翌月スイスで開催される100Kmマラソンの
話が聞こえてきました。
さすがマラソン愛好会
42.195kmでは足りずにウルトラマラソンに
参加するアイアンマンがこのメンバーの中に
いるんだ。
すごいなぁ!と興味津々に会話に入ってみました。
"Who will entry ?"
誰が走るの?
"Of course,Bonny &John!"
もちろんボニーとジョンさ!
"They will run to celebrate their 50th wedding anniversary."
結婚50周年の御祝いに二人で走るんだって。
"Seriously???"
えっホントに???
結婚◯◯周年の御祝いって食事や旅行に
でかけてゆっくり思い出にひたるものじゃ
ないの???
そんな御祝いをする人いままで
出会ったことも聴いたこともなかったので
それもありなんだと、気持ちが便乗し
世界が広がった気がしました。
背筋がピンと伸びスラリと背の高いボニー、
きっとドレスアップしてタキシードで決めたジョンに
エスコートされ素敵なレストランで
食事という御祝いの仕方も似合うだろうなと思いましたが、
結婚50周年記念に100Kmを二人で走りたいというボニーが、
私にはかなり魅力的に思えました。
好きなことを好きな人と一緒にやる!
を実現していたから。
http://marathons.ahotu.com/event/biel-running-days#photos
「二人の出会いは、混みあったバスの中。
ボニーが座っていた席の隣に僕が座ったことが
きっかけで今もこうして二人でいるんだ。
その時の彼女はすごく綺麗だったよ。
今はもっと美しい。」
ジョンは嬉しそうにボニーを見ながら
昨日のことのように二人の馴れ初め話を
聴かせてくれたのでした。
ボニーに初めて会った時になぜか
初めて会った気がしませんでした。
どことなく顔が祖母に似てたからでしょうか。
祖母がボニーと同じ年齢のころまだ現役で
農作業をしていました。
そんな元気な祖母でしたが、
私がマラソン愛好会でボニーに会った頃には
90歳を過ぎ、足を悪くして歩くことができずに
一日の殆どを家の中で過ごしていました。
次に帰国するまでに元気でいてくれるかな。
ずっと気にかかっていたので
余計ボニーに元気だった頃の祖母の姿を
重ねたのかもしれません。
ボニーとジョンが素敵で周りから愛されている
人たちだということは愛好会に入ったばかりの
私にもすぐにわかったのはこの日。
なんとそのスイスウルトラ100kmマラソンに
彼らが無事に完走するのを見守る為に伴走する。
その為だけに、この過酷なマラソンに参加する
メンバーが3人もいたのです。
自分たちができるサポートしてその記念すべき瞬間に
立ち会いたいただそれだけの気持ちで。
押し付けがましさがなく、当たり前のように
楽しげに話すサポートメンバー達。
他人の夢の実現をサポートする時って
こんなに幸せな顔するものなのだと
教えてくれたのは彼らでした。
彼らの温かい気持ちを受け止めて
結婚50周年記念に新たなチャレンジをする
70代現役ランナーボニーとジョン。
私もできることで応援したいなと思っていたら、
ちょうどウルトラマラソンへ行くための
チャリティーオークション飲み会が
近くのパブで開催されるというので
参加することにしました。
家にある不要品を持ち寄ってオークション。
何を持って行ってよいのか悩んだので
例えばどんなもの?
幹事のボブに聞いてみました。
・クリスマスプレゼントでもらったけど
サイズ合わないから倉庫に眠っているようなもの
・置き場所に困っているマグカップや買いすぎたキャンドル
・子供が大きくなって使わなくなった自転車
・使いふるしの入れ歯などと
「え? 入れ歯???」
ジョークを交えながら答えてくれたのでした。
家に帰り少ない荷物をひっくり返して探したり、
大家さんのヘザーに聞いてみたり
私ができる夢の応援を楽しんだのでした。
その後やはり踵を痛めて、病院にいき
ドクターからきっぱりと
「しばらくマラソンのトレーニングは休みなさい」
の言葉。
トレーニング参加は断念したけれど、
時折買い物帰りに走るメンバー達の姿が
目に入る度に、手をふって声をかけていました。
"TO THE WORLD"
翻訳者 嶋中 瑤子
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